お米の子ども
こんにちは!
田植え開始から3ヶ月が過ぎようとしています。
このころになると、お米は茎の中に小さな小さな穂を作り始めます。
それを「幼穂形成期(ようすいけいせいき)」と言います。
幼穂とは、お米の子供のことです。
茎の中をめくってみると、真っ白なお米ができています。
愛知県の収穫シーズンまでは、あと一か月。
早生品種の刈取りがスタートします!
さて、この時期になると話題になってくるのが、今年のお米の値段相場です。
お米は、日本人の主食です。
ですが、お米の値段は相場で決まります。
どういうことか、、、
日本人の需要と供給の関係で、値段が決まってきます。
つまり、日本人全体で欲しい人が多くても、お米の収量が少なければ、みんなで取り合いになるので、値段は高くなります。
欲しい人が少なくても、たくさん獲れてしまうと、お米が余ってしまうので、値段は安くなります。
お米って、玄米の状態できちんと管理されていれば、味は落ちないんです。
それくらいの技術は世界中で持ち合わせています。
精米してしまうと、生鮮食品になるので、25℃以上の環境になると、酸化してしまい、味が落ちてきます。
こちらもきちんと管理すれば、3ヶ月は美味しいまま食べることができます。
去年獲れたお米。
みなさん食べたいと思わないですよね???
でもきちんと管理されていれば、美味しくいただけるんですよ。
きちんと管理されて、余っているものなのに、食べたいと思わないんです。
するとどうなるのか。
安くして売るしかないんです。
スーパーの店頭で見かけるお米。
ポップにはこう書いてあります。
「国産米コシヒカリ100%」「本日特売です!」
今の時期からちょうど出始めます。
新米が獲れる前に、去年のお米は処分したいんです。
なぜか。
買ってもらえないからです。
我々農家は、作物を売って、お金にかえて生活しています。
これは紛れもない事実です。
安売りすれば、儲けは少ないです。
相場が下がれば、儲けは少ないです。
日本人は平和ボケしています。
安ければなんでもいい。そういう人も増えてきました。
果たして本当にそれでいいのか、、、。
農家さんも考えています。
みんなの国の問題です。
みんなで考えましょう。
それでは!