稲刈りが始まりました!
こんにちは!
お盆休みも終わり、全国で稲刈りが開始されました!
弊社でも、早生品種より刈り取りが始まりました!
さて、いろんな農家さんがいる中で、農家さんのリスクは3つあると言われています。
それはいったいなんでしょうか。
■その1
「天候」
これについてはもう皆さんもご承知の通り、お天道様の話ですね。
天気については、天気予報の進化も著しいものですが、昔から農家さんにとっては大きなリスクの一つです。
近年では、「ゲリラ豪雨」と呼ばれる急に降ってくる大雨が多いですが、それだけではありません。
台風や地震などの天災は昔から大きなリスクでした。
数十年前までは、台風の予測もままならないまま農業を継続しなければなりませんでした。
天候による大雨の影響は、田んぼに大きく表れます。
日本の環境の中で、田んぼの役割は「治水機能」もはたしていました。
大雨が降り、川の増水だけでは対応できなくなってしまった場合、周辺の田んぼを一時的に池のようにすることで、川に流れる水量を抑えていました。
有名なのは「信玄堤」と呼ばれるものがありますが、田んぼに貯めることで水害を防ぐ役割がありました。
ただこれは「人」を守るための機能であり、「作物」には被害が現れます。
水に沈むわけですから、何もないわけがありません。
これがまず一つ目。
■その2
「市場」
これも農家さんにとっては大きなリスクです。
市場の価格によって値段が決まるということです。
農家さんのすごいところは、「いくらになるのかわからないものを作り始める」という点です。
キャベツ一個が出来上がったときにいくらになるかどうかは、その時の市場が決めます。
まさに「需要」と「供給」で成り立っている市場なので、出荷した日でないと値段がわかりません。
そんな状態で半年以上前から栽培を始めるのです。
他の産業の人からするとありえない話です。
さらに言えば、「生産原価」がいくらになるのかも予想できません。
なぜなら、先ほどの「天候」に左右される部分もあり、病害虫がいつ発生するのかも予測がたちません。
虫が湧けば、それを防除するための農薬もいりますし、余計な人件費もかかります。
これを市場に反映させることはできません。
その日にならないと値段がわかりませんから。
世間の消費者が求めているものは「見た目がきれい」で「大きくて」「安い」「新鮮な野菜」です。
これが市場に圧力をかけ、当てはまらないものは安く買い叩かれてしまうのが、日本の市場の原理です。
これは本当に何とかしたいし、何とかしてほしいリスクです。
■その3
「人員」
まさしく日本の農家にとってはこれが一番のリスク。
人の問題です。
家族労働が多い日本の農家さんの間では、お父さんが舵をとり、お母さんたちがそれに従うという体制がほとんどです。
そういう労働体制だと何が起こるのか。
お父さんが病気などで倒れてしまった場合、何も回らなくなります。
収入が途切れてしまいます。
そこで農家が途切れてしまう可能性まであります。
日本の農家は昔から助け合いの精神でした。
農家同士が助け合い、お互いの人員を確保しながら農業を行ってきました。
それも今となっては昔の話。
戦後、日本の人口のうち半分近くが農家でしたが、この数十年でその縮図も大きく変わり、農家さんの割合は、日本人の人口のうちわずか1%となってしまいました。
その1%も毎年10万人近くが離農する形で減っていっています。
まさしく「人員」が大きく減少しており、農家さんを苦しめるリスクの一つになっています。
以上の3点、いかがでしたでしょうか。
是非とも農家さんから直接買う形をとってみて欲しいものです。
少なくとも「高いから買わない」のではなく、その作物の向こう側を意識しながら買い物をしていただきたいです!
それでは!