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戸倉の記事
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これからは種まきの日々が始まります!

農家さんの一年は、4月5月の種まきから始まります。

戸倉トラクターでも、毎年約17000箱もの苗を育てます。

理念にもあるように、「種まきから食事まで」をモットーにしているので、基本的には種をまくところからシーズンがスタートします!

さてさて、お米の種ってなんだ???という声が聞こえてきますが、お米の種はお米です。
当たり前のことですが、お米も植物です。「木」ではないので、種ができます。
その種を精製して、白米として頂いているわけですね。

「植物」なので、オスとメスがあります。
その掛け合わせで、新しい品種を作っているんですね。

遺伝子組み換えというと悪い言葉のようにとらわれがちですが、近年の温暖化や、ゲリラ豪雨といった気象の変化に対応するために、それに強い品種を開発しよう!と日本だけでなく、世界で取り組みが始まっています。

気象の変化は、日本だけではありません。
全世界で起きています。

昨年だと、日本ではゲリラ豪雨ですが、アメリカやオーストラリアでは乾燥が問題になりました。
私たちは作物を育てています。雨の恵みがないと、作物は枯れてしまいます。
当たり前のことですが、そういった環境の変化に対応できる品種を開発していくのもたくさんの時間と労力を要しているんですね。

またまた当たり前のことですが、お米は原則1年に1回しか収穫できません。
熱帯地域の国々では1年で2回も3回も収穫するところはありますが、日本では基本的に1回です。
ということは、、、
実験できるのも1回です。
もっと深く掘り下げると、毎年同じ環境下でできる実験は1回です。
新しい品種を生み出すのには、1回ではなかなかできません。
5年10年という歳月をかけて、新品種を開発していくんですね。

もちろんその間は、お米としては食べられますが、品種は謳うことができません。
「名前のないお米」として売られていきます。

そういった想いを持ちながら、農家さんは種まきを始めます。

10年農家をしていても、お米は10回しか作ったことがありません。
50年農家をしていても、お米は50回しか作ったことがありません。

20歳から農家をしていても、70歳になったところで、お米作は50回しか作ったことがないんですね。

当たり前のことですが、改めて知っていて欲しい事実です。
農家さんが1年にかける想いが伝わればいいな~と思います。

それでは(^^)/