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戸倉の記事
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育苗がスタートしました!パート2

\\\\\こんにちは/////

中生品種の育苗がスタートしました!

早生品種に送れること約20日、中生品種の苗作りがスタートしました。
品種は「あさひの夢」です。
一般的には「飼料米」として流通しているお米の品種になります。

戸倉とクターでは、お米の取り扱いとして、
「主食用米」
「加工用米」
「飼料用米」
というお米を作っています。

「主食用米」は、言葉の通り、一般の人が食べるためのお米です。
「加工用米」は、これまた言葉の通り、せんべいやパックご飯、小粥など、加工された状態で一般流通させるためのお米です。
「飼料用米」は、これも言葉の通り、牛や鶏、豚など、家畜用のエサにされるお米になります。

「あさひの夢」は家畜のエサ用に開発されたお米になります。

よく言われるのは、
何が違うの???
ということです。

答えとしては、
何も違わない。
ということです。

食べられます。

昭和初期、日本人は年間で120kgものお米を消費していました。
平成が終わろうとしている今、年間消費量は50kgまで落ち込みました。

日本人がお米を食べる時代は、どんどん縮小していっています。

数十年前までの日本では、お米の流通量は国が操作していました。
需要と供給を維持し、お米の値段が上下しないように、国が決めていたんですね。
だんだんとお米の消費量が減少していることに気づいた日本は、お米の生産量を変えずに、流通させる業界を変えました。
それが加工米と飼料米です。

毎年余ってしまうお米を、なんとか消費しようと考え抜いた結果の苦肉の策です。

それでもお米が余ってしまう、、、
ということで、「減反政策」という政策がとられるようになります。
田んぼはあるけど、たくさんみんなが作ると余ってしまうから、作ってはいけません!と、国が決めたわけです。

農家さんは、目の前にある田んぼをただ見つめるだけしかできませんでした。

お米が余らないようにするためには、そうしなければならない時代でした。

今はどうか???
「減反政策」は数年前になくなりました。
消費量は減っているのに、減反しなくてよくなった。

ん???
どんな理由があるんだ???

パンの需要が高まっているから、小麦を田んぼで作ろう!
豆腐などの原材料の大豆が、輸入に頼りがちだから、自国で作ってしまおう!
となりました。

「作る」といっても実働部隊は全国の農家さん。
今までお米しか作ったことがない農家さん。
初めての試みでした。

そこで、日本政府はどうしたかというと、小麦や大豆、蕎麦などを作ってくれる農家さんには補助金を出しますよ!と言ったわけです。
国の需給調整に農家さん協力してくださいよ、、、
という政策転換をしてきたわけですね。

もちろん、アメリカやオーストラリアからの安い輸入食材はしこたま入ってきているわけですが、それに対抗しよう!と立ち上がったわけですね。

近年になって、日本のロビー活動が実を結んだのか、やっと国産大豆、国産小麦が日本企業に使われるようになってきました。
ここまで来るのに、10年近くの月日が経ちました。

「補助金漬けの農業」も裏を考えると、一般消費者である私たちにも大いに関係しているんですね。
みんなが考えなければならない問題だと思います。

だいぶ脱線しましたが、「あさひの夢」は、飼料用米でも作っていますが、戸倉トラクターでは、主食用米としても販売しています。
同じお米です。食べられます。若干味は落ちてしまいますので、弊社では、一番お安く提供しています!
安心安全は保障しますので、農家さんから良いお米を買いたいけど、うちは大家族で、毎月食費にお金がかかるから、お米には値段はあまりかけたくないなあ、、、といったお客様にオススメですよ!
うちでも値段を抑えたい外食店に提供していますので、ぜひともお声がけください!

それでは。