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戸倉の記事
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小麦の防除作業が終わりました!

\\\\\こんにちは/////

先日、小麦の防除作業が行われました!

写真の通り、ラジコンヘリコプターです!

今の時期は、赤カビというカビが発生しやすいため、防除の農薬を散布します。
農薬というと悪いイメージばかりが先行しがちですが、良い品質のものたくさん届けようと思うと、必要なものなんですね。

もしも防除しなければ、、、
需要量に対して供給量が少なく、国産小麦の値段は倍増し、皆さんの手元にパスタやうどん、パンなどの小麦加工製品が届くころには、今の値段では到底出せないことでしょう。

むしろ、輸入小麦に頼り、国産小麦で作られたものは、一部の日本人しか口にすることができない、幻の小麦になってしまうのではないでしょうか、、、

今の時代、〇〇ゼリアで500円払えばお腹いっぱいになるので、生産者からすると不思議なものです。笑

さて、防除の話に戻りますが、全国的にラジコンヘリでの防除は、日が昇る前の朝焼けの時間から始まります。
それはなぜでしょうか???

「農薬散布のイメージが悪いから、みんながまだ寝ている時間にコソコソっとやってしまおう、、、」
ではありません。笑

日本の気候が関係しているんですね。
日本の気候では、どの地域でも、午後から風が強く吹きやすいんです。

山岳地帯が国土の7割を占める、日本の面積。

午前中は山からの吹きおろしはそこまでないのですが、午後になると風が強まる地域がたくさんあります。

風が強いと、ラジコンヘリコプターの操作が難しくなります。
風速5mを超えてくると、いくらベテランのオペレーターさんでも、気を使わなければいけなくなるほど慎重に操作する必要が出てきます。
そうなってくると、面積をこなすことができず、合理性に欠ける作業効率になってしまうんですね。

さらに、けっして安くない農薬を散布するわけですから、きちんと作物にかけなければなりません。
シャワー状ではなく、霧状の水滴になるので、風が強いと、きちんと規定量がかけられない場合があります。
風で横に流れてしまうことを、ドリフトしてしまう。と言います。

ラジコンヘリコプターの作業が決まると、その日の前後の天気予報とにらめっこする日が続きます。
雨の次の日、風強くないですか???

農家さんは、「雨が降るな~。やだな~。」だけではないんですね。
「雨が降るぞ、、、次の日風が吹くな、、、散布を別の日にずらした方がいいだろうか、、、いやでもこの日じゃないと作業が遅れてしまうし、、、」
といった感じで、悩みが尽きません。笑

雨一つでも、農家さんにとっては、大きな悩みの種になり得るんですね。

最後に、戸倉トラクターで作っている小麦は、「きぬあかり」という品種で、きしめんやうどんといった麺類に使われる小麦になります。
リンクはこちら↓

http://www.pref.aichi.jp/engei/kinuakari/

愛知県が開発した品種で、麺文化が広く残っている愛知県で、国産小麦を広めよう!といった感じの取り組みになっていますよ!

最後の最後に豆知識ですが、香川県で有名な讃岐うどん。
良質な小麦がとれることで有名な香川県ですが、収穫量が減ってきたこともあって、今では90%以上がオーストラリア産小麦で作られています。
もはや讃岐うどんではないんですね。笑
これではいけない!ということで、農家さん頑張っています。
なんとか国産のものでまかなえるぐらいにしていきたいですよね!

それでは。