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戸倉の記事
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最近話題の、、、

こんにちは!

 

最近話題の、「ラウンドアップ」について触れておきたいと思います。

ラウンドアップとは、ベトナム戦争のときに枯葉剤を開発したモンサント社が作った除草剤です。

世界各地で使われており、その中の「グリホサート」という物質が、発がん性があるのではないかということで、アメリカでは訴訟問題にまで発展しています。この問題、実はもっと前から起こっており、最近になって、モンサント社が訴訟で大きな敗北したために、日本でも話題になるようになりました。

 

農家から見た、除草剤の考え方を伝えておきたいです。

実際どうなのか。

アメリカでの、ラウンドアップの使われ方でいけなかった点は、「収穫前の小麦に対して、早く収穫するために除草剤を吹っかけていた。」という点ではないかと。

日本ではそのような収穫前作業は行っていません。登熟してから刈り取ります。

小麦ですが、登熟期間というのがとても短く、そのままにしておくと、品質が落ちます。かといって、早く登熟することもありません。なので、刈り取る期間が一瞬なんですね。世の中に出回る小麦が品質が落ちると、買ってもらえません。そうなる前に、先に枯らしてしまい、刈り取ってしまおう!と考えたのではないかと思います。あくまで仮説ですが。

 

ラウンドアップなしで農業が成り立つのか。

おそらく成り立たないでしょう。

それほど世界各地で重宝しています。

他に雑草に太刀打ちできる手段がないからです。

これは世界中の農家が思っているのではないでしょうか。

 

世界人口は増え続けるのに対して、農家の数は減っていくばかり。

絶対的に食糧が足りなくなります。

統計どうこうではなく、確実に足りないです。

「地球上に人間はもっと少なくていい。」そんなことを言う人たちまで出てきました。

 

農家さんは思います。

「じゃあ、代わりに作ってくれよ。」

SNSやブログなどに書き込んでいる人が山ほどいますが、そういう人たちこそ、農業をやるべきです。

パソコンに向かって書き込みをするのではなく、炎天下の中、農作業を毎日するべきです。

それに加えて、除草剤を使う「慣行農法」ではなく、是非とも「有機農法」をして欲しい。

除草剤を一切使わずに、作物を作ってみて欲しい。

デモをする暇があるなら、全国に広がる耕作放棄地で、農家をして欲しい。

空き家はあふれかえっているのだから、山間地へ移り住んで、農作物を作って販売して欲しい。

今あるお金を、農業のために使って欲しい。

 

あまりにも他人行儀な人が多い。

人任せで無責任。

「モンサントが悪い。」

責任転嫁もいいところだと思ってしまいます。

 

ちなみにうちでは、畦畔の除草に除草剤は使います。

圃場内には最低限の除草剤を使用します。

本当に最低限。

最近になって、抵抗性を持つ雑草が増えてきたので、それが困りごとです。

除草剤を使いたいと思ったことはありません。

使わざるを得ないのが現状です。

なにかいい解決策があるといいですね!